技術資料 信号編 7.                                                                          戻る

流量計のオープンコレクタパルス出力とは

NPN オープンコレクタパルス(Open Collector Pulse     O.C.と略す場合があります。)
流量計の積算パルスで  NPN オープンコレクタパルスが出力されている場合

NPN型オープンコレクタ出力


NPN型トランジスタは コレクタ電圧(C) ベース電圧(B) エミッタ電圧(E)

スイッチング作用は VB < VE の場合に OFF となり C-E 間の抵抗は ∞ Ω(無限大)
スイッチング作用は VB > VE の場合に ON となり   C-E 間の抵抗は 0 Ω(ゼロ)
出力端子は コレクタ(C)が+プラス、エミッタ(E)が−マイナスとなる。

流量計の積算パルスが出力されることを例にすると、設定された積算値になるとベース電圧
が掛かり、VB > VE となり ON となる。 C-E 間の抵抗は 0 Ωとなるので電流が流れる。
この場合のONとは電流が流れるので、電圧は0V  LOW となる。

積算パルス出力が無い状態で C-E 間の抵抗が∞Ωであり、電流は流れないから電圧
は最大値となる。

下の例で積算パルスをカウンタなどで受ける場合は5Vより0Vの立ち下がりでカウントアップする。
パルス幅(パルスワイド、パルスタイム)は流量計の種類によって異なったり、設定値可変のものもある。

C-E 間に流せる電流値、DC電圧値はトランジスタの容量によって異なるために、流量計モデル
によって異なるので、流量計の仕様で確認する必要があります。
C-E 間に流せる電流をシンク電流(Sink Current)と呼ぶことがあります。

コレクタ端子は外部で電源供給する必要があり、トランジスタの電流容量以内となるように
プルアップ抵抗を入れるのが一般的におこなわれます。

弊社の機器でオープンコレクタ出力とは、上の図でコレクタ端子(+)、エミッタ端子(−)の
両端子をお客様に提供するもので、ご使用の際はお客様側でコレクタ端子にDC電源(電圧)
を供給していただきます。よって、弊社機器のオープンコレクタ出力とは無電圧出力となって
います。・・・・・日本語で云うと、半導体無電圧無接点出力とでも云うのでしょうか。・・・・・



備考
接点に置き換えて考えると、a接点(ノルマルオープン)のリレー接点orマイクロスイッチ、と同様な作用となるようです。
                             
 




DC5V電圧を印加した場合の作動


 


PNP オープンコレクタパルス(Open Collector Pulse  O.C.と略す場合があります。)
流量計の積算パルスで  PNP オープンコレクタパルスが出力されている場合

PNP 型オープンコレクタ出力


PNP型トランジスタは コレクタ電圧(C) ベース電圧(B) エミッタ電圧(E)

スイッチング作用は VB < VE の場合に ON となり  C-E 間の抵抗は 0Ω(ゼロ)
スイッチング作用は VB > VE の場合に OFFとなり   C-E 間の抵抗は ∞ Ω(無限大)
出力端子は コレクタ(C)が−マイナス、エミッタ(E)が+プラスとなる。

流量計の積算パルスが出力されることを例にすると、設定された積算値になるとベース電圧が掛かり、VB > VE となり OFF となる。 C-E 間の抵抗は ∞ Ωとなるので電流が流ないので電圧値最大となる。
この場合のONとは電流が流れるので、電圧は0V  LOW となる。

積算パルス出力が無い状態で C-E 間の抵抗が0Ωであり、電流は流れるから、電圧は0V LOW となる。

下の例で積算パルスをカウンタなどで受ける場合は0Vより5Vの立ち上がりでカウントアップする。
パルス幅(パルスワイド、パルスタイム)は流量計の種類によって異なったり、設定値可変のものもある。

C-E 間に流せる電流値、DC電圧値はトランジスタの容量によって異なるために、流量計モデル
によって異なるので、流量計の仕様で確認する必要があります。
C-E 間に流せる電流をシンク電流(Sink Current)と呼ぶことがあります。

弊社の機器でオープンコレクタ出力とは、上の図でコレクタ端子(−)、エミッタ端子(+)の
両端子をお客様に提供するもので、ご使用の際はお客様側でエミッタ端子にDC電源(電圧)
を供給していただきます。よって、弊社機器のオープンコレクタ出力とは無電圧出力となって
います。・・・・・日本語で云うと、半導体無電圧無接点出力とでも云うのでしょうか。・・・・・



備考
接点に置き換えて考えると、b接点(ノルマルクローズ)のリレー接点orマイクロスイッチ、と同様な作用となるようです。
                                
 





DC5V電圧を印加した場合の作動


 


オープンコレクタパルス  パルス幅:Duty 50% とは
流量計の積算パルスで  NPN オープンコレクタパルスが出力されている場合

NPN型オープンコレクタ出力


パルス幅がパルス周期の50%の場合をDuty 50%(Duty Half)と呼ぶ場合があります。
これは流量計の積算値が大きいときでも、小さいときでも、この50%は一定です。
よってパルス幅(時間)は流量値によって変化することになります。

この場合に積算カウンタを使用するとき、バッテリー内蔵のカウンタを使用すると
使用時間の50%は電流が流れる使用方法となり
バッテリーの寿命が極端に短くなりますので充分ご注意ください。


DC5V電圧を印加した場合の作動



以上は流量計の積算パルスを例にしましたが、センサ同期パルス、、瞬時流量比例パルス
警報パルス、などでも同様です。

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